こんにちは、Wideneckerです。
9月も中旬になり、夏の空気が秋の空気に入れ替わってきました。
当地では、毎日のように激しい雷雨に見舞われています。
これが終われば、一気に季節が進みますね。
言葉1つで生徒の行動を変える
どんなに熱心の教材研究をして授業を組み立て、素晴らしい授業を展開したとしても、生徒自身が手を動かさない限り成績は上がりません。かといって、常に100%のモチベーションで勉強に取り組むことは困難です。かつて受験生だった我々もそうですよね。
塾に通っている生徒の中にも、高い志を持ってやってくる生徒もいれば、友だちがいるから・・・という生徒もいます。
私は、集団授業での指導がメインなので、周りの雰囲気(環境)を大切にしています。自分だけが手を抜けない、という空気を作り競争原理をはたらかせます。
それとは別に、意図的に空気を変えようと企む日が年間に数日あります。生徒たちへの問いかけを行うことで、心の変化や行動の変化に期待を寄せます。1回では難しいので、何回かに分けて実行します。
では、どんな話をすればよいのか。講師キャリアが長くなると、過去の卒業生のエピソードが蓄積されていると思います。まだまだ経験が浅い場合は、自分自身の経験がベースになると思います。いずれにせよ、真剣に話すことができるネタを用意しておく必要があります。
鉄板トーク1
定員200名の学校があって、合格を目指しています。さて、君たちは何位で合格したいかな。上の方の人、真ん中くらいの人、ギリギリでもいい人、なるほど、それぞれ意見が違うね。たくさんの努力をして、受験までに「絶対安全圏」に食い込むことができれば、気持ちの上では余裕をもって試験に臨めるよね。それでも、受験に「絶対」はないから油断はできないね。で、先生としては、200人中200位でも合格させたいと思っているんだ。行きたいと思う学校に、やっぱり合格させたい。じゃあ、201位との差はどれくらいなんだろう。答えは、1点です。たった1点、上回るか下回るかで、結果が異なってしまうんだ。1点というのは、実力の差ではなく気持ちの差かもしれないね。普段から集中して頑張っている受験生は本番でもミスは少ないだろうし、字が雑だったり、計算ミスが多かったりする受験生は、やっぱり本番でも同じ失敗を繰り返す可能性が高い。だから、日頃から意識高く取り組むように話をしているんだよ。
鉄板トーク2
先生は、野球が好きでね。色々と理由があるけれど、その1つに大逆転があるところなんだよ。3対0で負けていても、満塁ホームランで一気に4点が入って逆転できる。こういうスポーツって、他にはないよね。受験も同じように、逆転がある世界なんだよ。模擬試験ではなかなか良い結果が出ていなくても本番で合格を勝ち取った先輩もいるし、逆に、模擬試験でも高評価だったのに本番で失敗をしてしまった先輩もいる。
で、もう一度満塁ホームランの話に戻ろうか。今、ランナーが3人いてバッターがホームランを打つ。ヒーローは、ホームランを打ったバッターだよね。でもさ、ヒーローになれるためには、2つの条件があると思うんだな。1つは、チャンスで力を発揮できるように日ごろから準備をしておくこと。練習をさぼらない、本番を想定してトレーニングをするなど、事前準備を大切にしなければならないね。プロのスポーツ選手でも、素振りなどの基礎を怠る人は大物にはなれないと言われています。もう1つの要素は、チャンスを作ってくれる仲間の存在です。逆転をしたときに、3人のランナーにはスポットライトは当たらない可能性が高いです。その時に感謝できるバッターは、きっとその後も活躍できると思うよね。さて、受験においての3人のランナーは、誰に当てはまるかわかるかな。「保護者の方」「友達」「先生たち」だと思ってほしいな。みんながヒーローになれるように、たくさんの協力をしてくれているよね。保護者の方であれば、送迎・食事もそうだし、何よりも毎月の授業料を払っているね。友達は、時にはライバルになり、相談相手になり、励ましてくれる存在になり、やっぱり欠かせないね。最後に先生たち。授業をすることもそうだし、時には叱ることもそうだし、皆のためになりたいと心から思ってる。今、チャンスで君の打順になったら、ヒーローになれるかい?
実際に、生徒の行動に変化が現れるまでは個人差があります。
それでも、伝え続けることが必要だと常に思っています。
受験生にとっては、先が見えない不安な時期が続きます。全力サポートを心掛けていきます。
それでは、また次回!
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