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先生、ありがとう

成功体験

皆さんには、成功体験はありますか? 結果に対して誇らしい思いを持つことは、本当に貴重な体験です。成功の定義は、人によって異なるかもしれません。

私自身が過去を振り返った時に、過程と結果を客観的に見て、中途半端な結末の方が多いように感じます。不完全燃焼というか、あと一歩、あと少し何かが変わっていたら・・・なんて考えてしまいます。

大学受験 その1

高校生活は、部活に打ち込みながらも、学校のテストだけは大きく失敗しないように心がけていました。周りには、塾通い・予備校通いをしている同級生もいましたが、自学のみで過ごしました。高3になって進路を決定するにあたり、私の学校は学区内のトップ校だったこともあり、指定校推薦の枠を多く持っていました。その中から、興味がある学校が見つかり、基準もクリアーしているのでおそらく大丈夫であろうと油断をしていました。ところが、、、校内推薦の段階で第一希望の学校は他の子に譲ることとなりました。第二希望の学校は、内諾制度はなく学科試験を含めた総合判定でした。初めての大学キャンパスは、秋の学園祭シーズンということもあり、とても活気があるように感じたとともに、大人の空間だなと感じました。何とかなると甘く見ていたテストで惨敗し、年明けの一般受験に臨むことになります。ですが、受験に関する知識がほとんどない状態では勝てるわけもありません。かくして、浪人生活が始まりました。

大学受験 その2

いくつかの予備校の中から、当時はまだ知名度がそこまで高くないところを選びました。(今では、全国展開になっていて、驚きです) 朝から夕方まで、学校と同じように授業を受けます。学力別クラス編成だったかと思いますが、あれ?簡単すぎないか? 自分の中の蓄えで、十分にやっていけそうな手ごたえを感じます。そして6月の全国模試で30位以内という好成績を収め、気持ち的にも余裕が生まれます。

その後も、順調に時間は流れていったのですが、夏明けに息切れをしました。。。。受験校選びの際に、両親と意見が合わず、目標を見失ったことが一因でした。そんな時、クラス担任から呼び出されました。この担任は、現役の大学生で、日頃からサポートをしてくれる「先輩」です。私のクラス担任は女性のTさんで、色々と相談をしていました。

Widenecker
Widenecker

今では懐かしいワープロで打たれた手紙です。今でも大切に保管しています。もう20年以上も前なので、だいぶ傷んでしまいました。

Do not rejoice in iniquity, but rejoice in the truth.
For I consider that the sufferings of this present time are not worthy
to be compared with the glory which shall be revealed in us.

何かの引用文なのか、それともTさんのオリジナルなのかは分かりません。それでも、なにかグサッときたのを覚えています。ここからもうひと頑張りをして、自分が行きたいと思ったあの学校を目指そうと、全力を尽くしました。

伝える仕事、自分だけの仕事

大学3年生になると就職活動が始まります。自分が何をしたいのか、漠然としたイメージしかなく、色々な業種をリサーチしました。もちろん、試験も受けました。ただ、デスクワーク中心の業種(SEなど)はことごとくアウト。適性検査や書類選考の段階で不合格となることが多かったです。一方で、サービス業からはいくつか内定をもらうことができました。「自分の代役がいない仕事」をしたいという思いが強くなっていました。最初に入社した学習塾は、当時はまだまだ50校程度の展開でしたが、説明会に参加した時に、「運命的なもの」を感じました。案内をしてくださった社員の人柄や会社の方向性などに共感を覚え、何より、「先生」という職業に憧れていたこともあり、入社を決意しました。

学校の先生は、評価をすることが仕事ですが、塾の先生は評価される生徒をサポートすることが仕事です。予備校時代に、背中を押してくれたTさんのように、親身な先生になりたいと心に誓ったのでした。

たくさんの出会いに感謝

たくさんの生徒・保護者・仲間と出会い、つねに成長を求められる環境にいることはとても幸せなことです。私のことを信頼・信用して通塾してくれる生徒さんや保護者の方へは感謝の気持ちしかありません。試験当日という、最も我々を必要とする時にそばにいてあげることはできません。だからこそ、時には厳しく指導をすることがあります。まだまだ現役として教壇に立ち続けながら、成長をしていきます。